月見団子というのは最近作らないことも増えてきているようだが、私の実家では未だに月見団子を必ず作る。
まんが日本昔ばなしじゃないが、月見団子が4段5段と積み上げられているのを見なければ月見という感じがしない。
ただ本当のことを言えば、昔はこの月見団子があまり好きではなかった。
みたらしがかかっているわけではなければ、きな粉がかかっているわけでもなく、いまいちパッとしない味がするからだ。
ほんのり甘みがあるといえばあるのだが、子供にとってこの甘みは満足できるものではない。
だから私は一時期月見団子を食べる時にはこっそり口にチョコレートを入れてから団子を口に放り込んだものだ。
そうすることでチョコ味の団子のような感覚になって多少は美味しく食べられたからだ。
だが今では月見団子はそのまま食べるのが一番美味しいという大人の味覚になっている。
月見団子という文化そのものがもしかするともう少しで消えてしまうのかもしれないが、お月見をする時にまるでお月様のようにまん丸なお団子食べるというのは風情があってとても良いものだと思う。
月見団子レシピはこれが参考になる。