2003年 5月 1日  仔犬譲渡希望募集のページを閉じたいのだが、牝1頭については見学に来られてから確定するので、キャンセルがあった時のため今しばらく続けることになった。
 
 仔犬の性格などを見た上で、譲渡先にはそれぞれの飼育経験と環境に合わせてどの子にするか決めている。
 当方に残す子は黒トリコの『アシュ』だ。結構やんちゃだが、かなり早い時期からマリーママと長男とが相談して決めていたのだ。
 私にはどの子も気に入っているので決断できないし、私の力が及ぶような状態でもない。
 
 どの位の猟能をもっているのかは、少なくとも6ヶ月は経たないと判らないので無理があるのだが、小規模の自家蕃殖では避けて通れない問題であり、心配しても始まらない。これも運命だ。

 一般に牡よりも牝の方が猟能にバラツキが少ないと言われている。例えば牡が猟に使役できる割合が90%とすると、牝は95%から100%近くの確率で有能らしい。ただ、どんなに優れた牝であっても、良くできる牡には敵わないと言うのが定説だ。猟果の多寡を問題にするなら重要なことなのだが、それより大事なのは自分たちが選んだ子と一緒に生活し、出猟できることの喜びだ。

 最初はカトリーヌかソフィーという名前をを考えていた。もちろんあのカトリーヌ・ドヌーブとソフィー・マルソーに因んだ名前である。しかし或る日に『だけじゃないTEIJIN 』のCMで、あの小生意気なフランスの女の子が『私、キャサリンじゃないわ。カトリーヌよ。』とフランス根性丸出しで喋っていたので有名人の名前に少し幻滅を感じて迷っていた。

 『アシュ』の正式名は『アステル』だ。マリーママが赤ちゃん言葉で『アシュ、アシュ』と呼んでいたのでこの名が付いたのだが、おそらく成犬になってもこの名で呼ばれることになるのだろう。
 因みに『アステル』は仔犬たちの曾祖母、ケイの母の名であり、私たちにとってはとても神秘的な名前でもある。

 写真はいつものように、@シュリ改め
メイプルエディ、顔が隠れているのがアシュ改めアステル、Aシロ、Bトリ、Cトリアステルシロベルエディメイプル、Dベルアステルシロだ。Eおまけが一休みしているMarie

  
  
  
2003年5月2-3日  離乳食作りも少し要領を得てきた。・・と思っていたら、今日は朝一番の分がマリーのオッパイに先を越されて、あまり食べてくれなかった。
 まだ母乳に勝るものはないらしく、一度ありつくとなかなか離し辛い。.
 午前中に外で遊ばせようと思い、3匹づつ籠に入れて2往復して運んだ。
 今日はとっても日差しが強かったので、パラソルで影を作り、マリーがかってお気に入りだったベッドを入れ、あとのスペースで遊べるようにしたのだが、よほど気持ちよかったのかあくびをして5分も経たないうちに一斉に眠ってしまった。
 これから毎日少しづつ、外の世界に触れさせてあげようと思っている。

 5.3-White 5.3-Tri
 5.3-Maple 5.3-Bell
 5.3-Eddy 5.2-Astell

2003年 5月 5日  今年のG.Wは好天なのにどこにも行けなかったが、我が家には毎日のように仔犬たちを見に誰かがやってくるようになった。一昨日はMarieの兄弟のDollパパとママ、昨日はMapleのオーナーさん母娘、木曜日にはMarieがお世話になった病院の看護婦さん、二男のお世話になっている学校の先生、マリーママのお友達、御用聞きのお兄さんやヘルパーさんなんかも一時間近く油を売って行くようだ。誰か『トリちゃんが欲しい』と言ってくれないか期待しているのだが・・・
 
 連休中は京都は暑く、30℃近くにもなった日があった。朝は少し寒いくらいだが、午前10時を過ぎると暖かくなるので、仔犬たちは外で夕方まで過ごした。といっても、まだ水を飲むことを知らない仔犬たちには、南からの直射日光は過酷なので中庭で過ごしている。Marieが使っていたクレートが全員入ってジャスト・サイズの状態だ。玉砂利の上はまだ冷たいらしく昼寝はもっぱらこのクレートの中だ。
 
 今日でちょうど1ヵ月が経った。Marieの乳が良く出ているので離乳が進まないが、じっくりと長く吸わせてやろうと思っている。ある仔犬譲渡の広告を見たが、こちらより一週間早く生まれた仔犬をもう引渡しているようだ。そんな事が行われているとは私たちにはとても信じられないことだ。
 とにかく仔犬たちとはあと1ヵ月しか一緒に居られない。長いのか短いのか、きっと人生と同じなのだろう。


 写真は@トリベル、Aトリ、Bエディ、Cシロ、Dメイプルアステル、Eシロエディだ。

  
  
  
2003年 5月 6日  今日もとてもいい天気になりそうなので、パピーたちは朝の9時から外へ出すことにした。
 外の世界は、好奇心旺盛なパピー軍団には居心地がいいらしく夕方まで1日中過ごしている。
 外へ出たパピーたちは暫く思い思いに遊んだ後、決まって何かに惹かれるかのようにマリーベッドに集まってくる。
 眠る時はみんな一緒にこの場所で・・と決めているようだ。
 誰ひとりとして集合時間・場所を間違う仔はいない。
 最近は気候がよくなって来たせいか、それだけ成長したからなのか、団子状態から外に向かって放射線状になって寝る姿が見られるようになった。

 見学にこられた人たちが一様に驚かれることがある。
 それは、寝る場所と排泄するところの確実な区別だ。
 ケージの中でもほとんど間違えずに出来ていたのだが、外へ出ても自分達が寝ているベッドの中で粗相する仔は全くいない。
 熟睡していても、フラフラしながらベッドから這い出し、終えるとまたぎこちない足取りで誰かの上へ覆いかぶさるようになだれ込む様子は、何度見ても微笑ましいものだ。

 食餌に関しては、どの仔もしっかり食べ量も増えてきたので、今日から大きなバットでみんな一緒に食べている。
 周りを取り囲んで一心に食べる姿は、見ていても気持ちがよく嬉しいものだ。
 途中で一休みして遊びだす仔には、ふやかした時にまだ形が残っているフードを一粒口に放り込んであげる。
 すると、モグモグと口を動かしながら食べることに集中して遊ばなくなるのだ。
 また、途中で睡魔に襲われ食べながら眠ってしまう仔は、抱き上げてフードを手のひらに乗せてあげるとパクパクと結構な量を食べてくれる。
 ちょっと甘やかせ過ぎかもしれないが、やはり身体をつくる今この時期にしっかりと食べて健康体の基礎をつくって欲しいと思うからだ。


  
  
  
2003年 5月 8日  今日は大荒れのお天気だったのでパピーたちは1日ケージの中での生活になった。
 マリーパパは、雨の日でもパピーたちが外遊びができるようにとタープを張る計画を立てているが、お天気続きだったためまだ実行していない。
 でも、今日の様に風も強くて寒いとこれもなかなか難しい。
 外を経験してしまったパピーたちにとって、刺激の少ないケージ生活はさぞかし退屈だろうと思いきや何のことはない。
 兄弟が多いということは、それだけ遊びが多いということ。
 追いかけっこに馬乗りにおもちゃの奪い合い、おしっこシートまで引っ張り合って遊んだ後はそのまま天使のような寝顔が並ぶのだ。
 
 昨夜は初めて夜中に起こされた。
 いつも最後の離乳食は10時ごろ食べているのだが、昨日は朝一番から少しづつ早くなり最後は7時過ぎだったのでお腹が空いていたようだ。
 マリーパパはマリー頼みで母乳をあげて収めようとしたのだが、マリーに拒否されあえなく失敗。
 こんなこともあろうかとフードをふやかしておいてよかった!
 ということで、3時に離乳食作りをすることとなった。  
 その作業もかなり手際よく出来るようになってきたので、待たせることなく静かになった。
 この時もそうだったが、最近マリーはパピーたちに上手く離乳を促している。
 食事の後に水分補給程度の母乳をあげたり、寝付く前に実にタイミングよく飲ませている。
 自分からあの『ピラニア軍団』の中に入っていくマリーを見ていると、今さらながら母の偉大さを感じずにはいられない。
2003年 5月12日  仔犬たちの譲渡先が全て決定したので募集を終了した。

 11日の日曜日にはるばる仙台からマロンちゃんのオーナーさんの『えつこさん』、神戸から、はなちゃん・れもんちゃんのオーナーさんの『スキオリさん』と『キリンさん』が来られたのだが、前日になって天気が変わり予報が雨になったので、急遽中庭の吹抜けに透明のシートを張った。当日はラブくんのオーナーさんも飛び入りで参加。さながらミニ・オフ会(ただしほとんど人間)となった。
 
 ちょうど藤の花が終わったところだったので、そろそろと思って用意していたところだった。犬の行けない玄関周り以外の樹木はもうこの藤しか残っていない。やがて幹に金網を巻く必要が出てくるだろう。
 
 物理的にはほとんどカバーできるのだが、大屋根を通り越した水滴がシートの縁から跳ね返って落ちてきた。
 それでも何とか凌げる状態になったので仔犬たちを中庭に出して遊ばせた。
 
 離乳が進んでくると母犬も仔犬たちをあまり構わなくなる。
 仔犬たちの歯が生えてきているので痛いのか授乳の回数も減り、便も多くなり屋内だけでは対応できなくなる。
 足腰もかなりしっかりしてきて、いきなり走りだしたりする。
 さすがにスパニエル種だ。走り出してからトップ・スピードに達するまでが早い。
 
 目が離せないのでこの何日かは写真撮影どころではなかった。
 デジカメではジャスト・フォーカスの状態になるまでじっとしていないし、追いかけると他の子を踏んでしまう恐れがあるからだ。

 とにかくじっとしているのは寝ている時だけなのだ。


  
  
  
2003年 5月14日  また今日から関西はお天気が悪いらしい。
 パピーたちはそんなことお構いなしに、マリーパパ手作りの屋根付き中庭で思う存分遊び転げている。
 とにかく何でもオモチャにしてしまう、遊びの天才・好奇心の塊だ。
 またフードの量もかなり増え、一週間前の倍は作っているのだが毎回完食で、掃除係のマリーをがっかりさせている。
 いよいよ完全離乳も近いのは、マリーが母乳をあげるの回数を1日1・2回にしたことからも予想できる。
 また母乳に代わる水分として、水を上手く飲むようになってきた。
 マリーは自分から、あのピラニア軍団の中へは行きたがらないのだが、ひとりづつじゃれあいながらスキンシップをしたいらしく目で訴えてくる。
 食事を終え排泄も済んだ仔から順番に、マリーと1対1で親子の時間をつくってやりあっている。
 元気な6匹のパピーを相手にするのは、産後太りのマリーにはかなりいい運動になりそうだ。
 まだワクチンが済んでいないパピーたちのことを考え、出産以来一度も散歩に行っていないので、1時間もするとマリーの方が先にくたばってしまうようだ。
 何とか夏までには出産前の体形に戻してあげたいと思っている私としては、これは産後のダイエットにちょうどいいと喜んでいるところだ。
2003年 5月15日  やはり今日も雨、走り梅雨のような空模様だ。

 10時頃からお外遊びの開始となった。
 雨避けシートで充分防げそうな小雨の中、一気に思い思いの場所へと転がっていく。
 葉っぱを咥えて走る子、綱のオモチャの引っ張り合いが始まったかと思えば、突然穴掘りが始まった!
 
 初めての穴掘りは、ティンカーベル組み+エディだ。
 三人の誰かが先頭を切って掘り始め、それを見たふたりが参戦したらしい。
 かなり厚い目にひいた玉砂利だったが、みるみるうちに土が覗き、おまけに顔を突っ込むものだから前足と口の周りがオレンジブリになってしまった。

 もうこの時期に穴掘りの面白さを経験してしまったようだ。先が長いのに・・・
 オーナーの皆様、覚悟あれ!
 穴掘りに限らず兄弟入り混じって遊べる今だからこそ、面白そうなことにはみんな貪欲に食いついてくる。
 その時に参加しなかった子も、その後他の場所で密かに掘っていた。
 目で見て、身体で経験して学習するのだ。

 夕食後(後もう一度夜食があるのだが)ひとりづつお湯で身体を拭き、今はケージの中で心地よい眠りに就いている。

 小悪魔たちの天使の寝顔だ。

  
  
  
2003年 5月17日   
  
  
 
2003年 5月18日  昨日はこの三代記がUPできなかった。

 私が連日の仕事で疲れていたこともあるが、Marie MAMAがグロッキー気味なのである。
 それでも日中に何とか写真だけは撮ったようなので、昨日は画像のみをUPした。

 現在のパピーたちの日常は、朝の4時半から5時頃に始まり、やっと今頃(午後11時頃)に大人しく寝てくれる。
 日中は陽に当てるため南側の庭に出したり、陽射しを避けるため中庭に移したりで大変なのだ。
 同じ動作を6回繰り返せば良い訳ではない。自分勝手に元の場所に戻ったり、追い駆けっこした上でやっと掴まえたり、もう一筋縄では行かないほどに成長しているのだ。

 背伸びして届く範囲のものは何でも引っ張り出して来るし、とにかく行動パターンが予測出来ずに悉く裏をかかれる破目になる。

 他所には不衛生な犬舎も随分あるがやはり一胎だけなので、できるだけ清潔な環境を保とうと思えば並みの注意力では為し得ないのだ。

 もうあと2週間を切った今、新しい試みを始めている。
 寝させる前にご飯をたらふく食べさせた後、中庭で思う存分遊ばせている。
 その後全頭部屋に上げてMarieと遊ばせるのだ。Marieも童心に還ったように仔犬たちとじゃれている。
 プロレス中継さながらになるが、30分もしない間にネンネ・モードに入ってくれる。

 離乳を開始した時には、必ず夜中の2時半頃に一度起こされていたが、これで何とか朝まで持つようになった。
 食餌も明日からはほとんど乾燥状態で行こうと思っている。
 1日に1頭だけ、駅までの行き来の数分間だけだが、車に乗せて朝の送りの同乗も始めた。


  
  
  
2003年 5月26日  初回ワクチンのため久し振りに動物病院へ行ったパピー軍団。
 雨の中、マリーパパは汗を掻きながら車と待合室を往復すること6回。
 マリーママは受け取った仔からケージに入れる係りを担当。
 その間、診察待ちの人たちの間から驚きにも似た声、声、声・・・
 「いやぁ〜!まだいるわ〜!!」 「きゃ〜、かわいい〜〜!」などなど・・
 2時間弱の待ち時間もじゃれ合ったり、眠ったり、他のわんちゃんに目が点になったりしながらも大人しくしていてくれた。
 10回ぐらい犬種を聞かれたが、帰り際に「何とかスパニエルらしいよ」という声を小耳に挟んだところをみると
誰も『ブリタニー』は覚えてくれてなかったようだ。やっぱり・・・

 今日はワクチンの他、体重と内診と耳の汚れチェックと爪切りそれに股関節の状態を診てもらった。
 体重はエディとジェイは仲良く4s。(この大きさには先生方もビックリ!)
 ベル3、8s ティンク3、7s アシュ3、2s メイプル2、8sだった。
 見た目ジェイの方が大きく見えるのだがどちらも4s。
 エディは筋肉質で締まっているらしい。アウトドアー派のオーナーさまにはピッタリだ。
 一方ジェイはドカベンタイプ。ちょっと垂れめのお目目にぴったりで何とも可愛い。
 ティンカーベルは体格も力も拮抗している仲良しバトル姉妹。これからの成長が楽しみだ。
 アシュ・メイプルの軽量コンビは、このかわいい身体にも拘わらず喧嘩では男の子組みに勝ってしまうからスゴイ!
 体重も個性!とにかくみんな健康そのもの。
 4月に量ってもらった時は、300gから400gだったことを考えると何とも驚異的な成長だ。

 耳はとってもきれいとのこと。転げ回って遊んだり穴掘りが日課なのにちょっと意外だったが嬉しかった。

 爪はテインカーベルと男の子組みは切らずに済んだ。これは間違いなく穴掘りの成果!
 先生曰く「綺麗に丸いですね〜」(笑)


 ワクチン接種後、念のために30分病院で様子をみた後、『何とかスパニエル』軍団は帰路についたのだった。

 帰ってみると・・・やはり!
 車が見える窓に張り付いて待っているマリーの姿が・・・!

 「マリー、そろそろ覚悟しなくっちゃいけないんだよ・・・」って言う私もまだまだこれからだけど・・。

      

 今日動物病院への往復に片道10分余りの道程だが、猟に使っている大人用のケージに入れて移送した。
 ケージはアルマイト製で軽いため、ジャンプしないように車に合わせてジャスト・サイズに造ってあり、結構路面のキック・バックなどを拾ってしまうのだが、今回の子どもたちは結構車には強いのかも知れない。
 車を動かす一時間くらい前にケージに入れ落ち着かせていたこともあるだろうが、Tink以外は乗り物酔いの兆候をほとんど見せなかった。
 このようにショート・コースを何度も繰り返すと以外と早く克服できるもので、車が止まった先に何か楽しいことがあると尚更だが、車に乗れない猟犬はいないのだから、とにかく少しずつ馴れさせるしかないのだ。


 写真は左からMaple、Tink、Jey、Astell、Eddy、Bell だ
2003年 5月27日  6月1日の輸送日まであと数日となった。
 今日は横浜からティンカーベルさんのご家族が見えた。
 活発な子どもさんたちで、始めてのMarieにも臆することなく接してもらった。
 驚いた事は、犬に対しての一般的な知識が並みの大人以上だと言うことだ。今いる『空ちゃん』というダックスと今回のTinkとBell。3人姉弟でそれぞれ1頭づつを担当するとのことだ。所有名義も担当の子名義にされる。
 飼い主としての責任を自覚させるには良い手段だと思った。

 昨日ワクチン接種を終えたパピーズは、先生が言われていた『少しグッタリして、食欲が落ちるかも知れません。』どころではなく、益々パワー・アップしている。予定通り搬送できるだろう。

 少し落ち着いたところで1頭ずつ同じアングルから写真を撮った。
 マズルが伸びはじめてきて、随分としっかりした表情になってきた。

 5.27Bell 5.27Maple
 5.27Eddy 5.27Astell
 5.27Tink 5.27Jey
2003年 6月1日  とうとう旅立ちの日が来た。
 昨日はメイプル、そして今日はティンク・ベル・エディ・ジェイの関東組みが行ってしまった。
 当初マリーは、アシュ・マリーママとお留守番の予定だったのだが、別れ際の様子がひどく辛そうだったので、最後の別れは空港でさせてあげることに決め同行することとなった。
 マリーパパ、最後の大仕事だ。

 今日のパピーたちの朝は少し遅めの5時過ぎスタートとなった。
 いつもなら、お水を飲んだ後ご飯になるのだが、酔うことを考慮して今日ばかりは食餌抜きでお水を飲んだ後、庭に出て最後の運動会をしておしっこ・うんちを済ませたのを確認してから、ひとりづつ車に備え付けたケージへと運んだ。
 いよいよ新しいご家族のもとへの旅立ちのスタートを今きったのだ。
 しんみりと送り出したくなかったので、アシュを抱きしめて平常心で何とか踏ん張った。
 パピーたちが向かう先には、この2ヶ月間待ちに待ってくださった3家族の笑顔があるのだ。
 ご家族同士の初顔合わせも楽しみだ。

 空港ではそれぞれのご家族が、お水やパピーたちを拭くタオル、安全のためのカラーとリードのセットやケージを準備して今か今かとドキドキしながら待たれているのだろう。
 私は今、感激の対面を果たされた瞬間をどこかの物陰からそうっと見守らせてもらいたいような思いに駆られている。
 『あぁ・・・これでよかったんだ・・この仔たちの幸せは約束されたんだ・・』と何度も自分に言い聞かせてみたいから。
 真剣に“どこでもドアー”が欲しい!と思った。

 マリーパパから、8:45無事に飛び立ったとの連絡が入った。
 これから約1時間の空の旅だ。
 とうとう手の届かない所へいってしまった・・・そう思うと急に抑えていた思いがこみ上げてきた。
 オーナーさんたちに報告しないといけないのに、すぐに電話することができない・・・
 何とか気持ちを立て直したつもりが、話しだすとやっぱりだめだった。
 このおめでたい時に困ったものだ。
 1日千秋の思いで待たれていた先方様のことを考えると、めそめそしてはいけないと頭では分かっているのだが・・・
 10時過ぎ、次々とオーナーさんから「無事に着きました!」という電話が入った。
 心配していた嘔吐はなかったようだった。 よかった!
 やはり車と違い酔うことはないのかもしれない。
 マリーパパが電話を受けたので、喜びの声を直接お聞きすることは出来なかったが、何でも、みんなで遊ばせているとのこと。 光景が目に浮かぶ・・
 これからそれぞれのご家庭で、待望の子育てが始まるのだ。
 絶対出会うことがなかった人たちが、うちの仔どもたちのオーナーさんになっていただいたことで、これから子育ての面白さや大変さを共有できればこんな嬉しいことはない。
 是非、私もその仲間に入れてもらって一緒に喜んだり感動したり悩んだりしたい。

         『メイプル、ティンク、ベル、エディ、ジェイそしてアステル。
                      マリーの子どもに生まれてきてくれて、本当にありがと!!』

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